中国のウェブ検閲への協力は正しかった=米グーグルCEO

2006年04月12日23時12分 ライブドア・ニュース
北京で開かれた記者会見で、グーグルの中国語でのブランド名「谷歌」を発表する米グーグルのエリック・シュミットCEO(左から2人目)ら【AP】
ライブドア・ニュース 04月12日】− AP通信によると、米検索大手グーグルのエリック・シュミット会長兼CEO(最高経営責任者)は12日、中国・北京で記者会見し、北京に研究センターを開設する計画や、中国語でのブランド名を「谷歌」とすることなどを発表したが、中国政府によるウェブ検閲への協力については、「(中国の法律に従うという)判断は正しかった」との考えを示した。
  グーグルは、今年1月、中国語の検索サイト“Google.cn.”を開設するにあたり、中国政府が検閲対象としている、台湾やチベット、民主主義などに関する検索内容を表示できないようにした。こうした協力について、同CEOは、「進出したばかりの国の政府に対し、ああしろこうしろと指図することは無礼にあたる」とした上で、「ドイツのグーグルサイトもナチに関する制限を課せられており、(中国に限らず)多くの国で法律や慣習上、規制を受けるケースがたくさんある」と述べ、中国政府を含め、これまで各国政府による規制に抵抗を試みたことがないことを明らかにした。
  グーグルは、北京に研究センターを設立、世界市場向けの製品開発を行う計画で、今年半ばまでに150人を新規採用する予定。また、今後、中国では中国語の書籍のオンライン化や、翻訳ソフトを使った英語化などのプロジェクト立ち上げを予定している。【了】

ライブドア・ニュース 城塚愛也記者
(記者ブログ:http://blog.livedoor.jp/acowslip/
(参照:http://blog.livedoor.jp/emasutani/
この記事に関するお問い合わせ
2006年04月12日23時12分